tabi, xa_shin

スッカン・ブルー

名前は栃木弁で…だけれどもすごい素敵なところ♪

スッカン沢といいます。水はいずれ海にたどり着くという意味で系統を遡れば、利根川←鬼怒川の源流のひとつと言えます。栃木県の日光と那須の間にある八方ヶ原という標高1,200メートルほどの高原の裏手(北側)にあり、そのまま山道を進むと塩原温泉郷に出ます。

とりあえず写真を並べて、ご紹介したいとおもいます。

 

独特の色は、多分に含んだ鉱石質に由来すると言われます。「スッカン沢」の語源の一説として、この水の不味さを表した語感から来ているというものもあります。

…同じ県内に、「スッタカダ」と呼ばれる地名もあります(あったはずです)。小さい頃、祖父が口にするのをよく耳にしていました。

関係があるのかは不明ですが、それがなんであったのか、どこにあって、なにがある場所なのか?

ネットにはまったく情報がありませんので、今後ブログのテーマのひとつとして、探してみたい気持ちもあります。

 

誰かが器用に組んだ積み石。20台弱停められる「スッカン沢駐車場」から、徒歩で沢を下るルートですが、ここまで約15分ほどでしょうか。

もちろん舗装などされておらず、おしゃれな靴はオススメできませんが、ぬかるんでさえいなければ、この辺りまでは気軽に来られます。

 

iPhoneが勝手に色合いを強調しているきらいもありますが、印象としては確かにこのくらい鮮やかです。私も田舎者ですので、こういった沢には小さい頃から慣れ親しんではいるものの、支流がどんどんと流れ込む様が見られるところは、そうありません。

 

岩肌を伝う水が、沢に落ち、やがて海になります。メタ源泉とも呼べそうです。

これだけの水を蓄え、天候の変化に左右されることなく、短く見積もっても万年単位で、川を生み出し続けてきた山の姿です。

 

道中いくつか、名のついた滝もあります。熊も普通に生息している山奥ですので、引き返すためのポイントとして、滝を拝むのはよいきっかけといえますが、ご自身と足元のコンディションさえよければ、「スッカン橋」までぜひ足を伸ばしてみてください。

距離にして2キロ強。ひたすら目指して一本道を歩けば、40分くらいで到着できます。

 

こちらがスッカン橋です。

 

大樹の周りを囲むように足場が組まれています。

ネットではスッカン沢を喩えて、「関東の屋久島」「もののけ姫の世界」という表現をされる方もいますが、このスッカン橋付近は私には、「西暦11945年の世界」に見えました。

 

橋の下をくぐる滝を撮って帰りました。

…その先の情報を、詳しく載せているサイトにはまだ出会っていません。。

が、少し沢を下った先に、崖を登っていく階段が見えました。

おそらくこの場所は、今後も訪れることになるでしょう。いつか、全貌を明らかにできたらな♪とおもっています。(コスプレは無理なので、予約中の2Bフィギュア持参予定)

スッカン沢まで、公共の交通機関はありません。。

スッカン沢駐車場までの道のりは、このようなかんじです。…クルマ必須です。

最寄りの高速道路のICは東北自動車道の矢板インター。とにもかくにも地図上で出発点に設定したセブンを目指していただきたいです。

…セブンより手前に「道の駅やいた」も右手に現れるのですが、いつも北関東とは思えない混雑加減で、旅の支度や心構えをするには不適切です。。

冬季でなければ、左上の「その他のオプション」を選択していただければと思います。より近いルートが表示されます。(Google Mapでは、冬季閉鎖道路は埋め込みができないようです。。)

 

そして、20台は停められないかもしれない駐車場からのルートは、

Googleですと車道沿いを案内されてしまいますが、スッカン沢→スッカン沢素簾の滝→スッカン沢雄飛の滝→スッカン橋と、だいたい川沿いにまっすぐ歩けます。

 

別の機会に詳しくご紹介できればとおもっていますが、この近辺にはあんまり有名ではない、素敵なスポットがたくさんあります。…日光と那須に挟まれ、栃木県、いや、北関東そのもののように、きっと東京都民の意識から抜け落ちてしまっているのでしょう。。

  • スッカン沢から塩原に抜ける道の途中には、「小太郎ヶ淵」という、おしゃれさんが大好きそうな茶屋のある渓流があります。
  • 「尚仁沢湧水」という、汲んで持ち帰れる名水も八方ヶ原の表(南)側にあります。
  • 「金精川のマス池」は、巨大なマス焼き定食が名物のレストランです。…すぐ近くに山縣有朋記念館があります。いずれ詳しく調べて、、とは考えていますが、八方ヶ原と山縣有朋の関わりは、村上春樹著「羊をめぐる冒険」のモデルなのではないか?と勘ぐるくらい、背景が似ています。
  • 「金色の寺院」が、あるはずです。10年以上前ですが、父とクルマで山道を登った先、深い霧の向こう側にそれはありました。ネットではいくら探しても見つかりません。。…私自身、ずっと夢だと思っていたのですが、今年のお正月くらいに父にその話をしたところ、「確かにあった」「あの辺りは山菜採りで詳しいはずだが、あんな建物は見たことはなかった」「場所はこの辺りのはずだ」と、GoogleMapで指し示されました。

 

スッカン・ブルー” に2件のコメントがあります

  1. あの水の色
    引き寄せられます

    自然の中に身をまかせると
    力をもらったり
    穏やかになれたり

    人間もまた自然の一部
    自然も人間も狂い出す時も

    ここにもフォレスター記事もあるんでね

    バイオリストの映画見て見たくならました

    1. 大坂間さん。

      ブログへもコメントをいただき、ありがとうございます♪

      巨大な扇状地を成している関東平野の、北端がこのあたりとなりまして、八方ヶ原、スッカン沢、小太郎ヶ淵、塩那道路など、ガイドブックにはほぼ載らない魅力的な土地が多くあります♪…いずれも「栃木県」よりも有名な那須〜日光の谷間に埋もれた名所です。

      スッカン沢よりもわたしが大好きな場所がもうひとつありまして、こちらは地名すらありませんが、いつか動画かブログでご紹介できたら、と思っています♪

      「パガニーニ」リストもマーラーも叶わなかった、「演奏家」として録音を残せずとも歴史に名を残したほとんど唯一の音楽家だとおもいます。

      …幸い「すごいバイオリニスト」という意味では、わたしたちはヤッシャ・ハイフェッツの録音に接することができますが。。

      動画に比べると、ちょっと饒舌なわたしです。^^;

      よるそら。

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