大坂なおみさんについて

とりわけスポーツに多く見られる現象かとおもうのですが、たとえば甲子園って、自分が住んでいたり、或いは出身地だったりする都道府県の代表チームを、自然と応援しないでしょうか？

静岡県旧清水市のお友だちがいるのですが、面白いことを言います。

「清水の人間は静岡が嫌いだけど、浜松と戦うときだけは静岡と共闘する！」

と。。

 

大坂なおみさんは日本人なのか？という問い、あるいは疑問も同様に、絶対的なものに見えて、実は相対的なものです。

「テニスで活躍した女子選手」という括りで言うならば、今後日系アメリカ人選手が活躍すれば、日本国籍を持つ大坂選手はいまよりも「日本代表」という目で見られるでしょうし、逆にたとえばわたしの住む北関東出身の選手が登場した場合、北関東県に限れば、大坂選手よりもこちらの選手を応援する人が増えるはずです。

 

…サッカーのワールドカップなども、ですね。将来的にサッカーが上手な宇宙人との交流ができれば、「地球代表」が誕生しますよ！

 

自分がなにの「ファン」であるのか？って、このように、意外と自分自身では決めていないことが、とてもおおいです。

…昔、熱心な「巨人ファン」である男性の先輩がいまして、「本当にプロ野球を楽しんで観ているのは、巨人ファンだけである。ほかは単にアンチ・巨人なだけだ！」と言い放っておられたのですが、すべてがすべて、そうではないにしても、言い得て妙かな？と今になって思います。

わたしの個人的な感情でいえば、「自分の勝利のため」に全力で戦っている人たちに対して、無責任に誰かを贔屓するということに、どうしても抵抗があります。。

もう、「全員頑張れ！」としか言えず、するとそれは特定の競技や分野に限定することもまた「贔屓」であるように思え、結局は「人に頑張れ！という以前に、我が身を省みなければ。。」という「痛い」ところに落ち着いてしまうのです。。

とにかく、自分が何かを好きな気持ちを、「永久保証」だけはしない方がいいとは、断言できるかと思います。つめたい考えですけれども。。