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グレゴリアン・チャント – リラックスできるクラシック

「ジャズ・クラシック」と、CD屋さんでも別枠扱いされるこの2つの音楽ジャンルは、「眠くなる」「リラックスできる」という、他の音楽では誹謗中傷にしかならない価値基準で評価されている側面がある、ということを以前本ブログの記事でご紹介申し上げました。(眠くならないクラシック)

…でも確かに、レストランや病院の待合室などで、穏やかな気持になれる音楽が掛かっていること。それがクラシックの何かだったり、ジャズっぽい演奏だったりすることは珍しくないと、私も感じています。

単なる意地っ張りでしかないのですが、そうですね。。「眠くなる」というのは、ほぼ「退屈」と同義ですので「聴く」こととは相反するという自説は曲げず、「リラックスできる」効果を持つジャズ的、クラシック的音楽について、私のライブラリからいくつかご紹介できたらとおもいます♪

 

前提条件として、「こんな基準で選択してみました」という部分を明示しておきますね。

  • 延々と掛けられる類の音楽。(≒長い)
  • 聴衆と戦っていない音楽。(≒多分に宗教っぽい)
  • 厳粛或いは、穏やかな気持になれる音楽。(イージー・リスニングとは、少し違うかなと)

では、1枚目からです♪

GREGORIAN CHANT THE OFFICE THE MASH VARIA

CD4枚組、合計281分の演奏です。iPhoneなどに入れて聴いてみてくださいね♪

グレゴリオ聖歌というのは、キリスト教の教会で歌われる、主として男声の、楽器演奏を含まない歌唱です。静謐、という形容が一番適切でしょうか。日本で言えば、法事のときに聞かされるお坊さんのお経的なポジションの音楽、なのでしょうか?

…話が横道に逸れますが、私の家が檀家になっているお坊さんが法事で上げてくださったお経が、もの凄くファンキーで、あとで尋ねてみたのですね。「あのファンキーなお経はなんというお経なんですか?」と。(ご近所さんで、「今回、お坊さんと組内の班長バッティングしているんすけど、やべー」とか言っている、こよなくサッカーを愛する若き住職さんです♪)

曰く、「陀羅尼(だらに)」というものだそうで、木魚も複雑な変拍子でしたし、不思議な呪文のような文句は、本当に「呪文」だそうで、言葉の意味はこんにちの日本にまでは伝わっておらず、音そのものに意味があるお経とのことでした。(つまり、音楽ですね♪)

さて、グレゴリオ聖歌ですが、本当に心落ち着く音楽です。そして「手抜き感」がないです。それはきっと、歴史によって醸成されたものなのでしょう。

「ジャズ入門」「クラシック入門」と、どうにもこの2つのジャンルには、常々お勉強的なイメージがつきまといます。とっつきにくく、ある程度の苦しみを乗り越えた先に、理解できる類の技能と言えるのかどうか。。少なくとも一般的に「堅苦しい」イメージがあるのは、事実かと思います。

 

…これは全然関係のない食べ物の話題なのですが、みんな大好き「鶏のから揚げ」。…実は私は、おいしい「から揚げ」って、多分数回しか食べた記憶がないのです。。大体みんなに「あなた、お肉嫌いだものね〜」と言われ、私も長らくそう思っていたのですが、あるときとある方に、こう言われたのです。「それは夜空さんが、肉の味を分かっているということだと思うよ」と。

私は別段グルメではありませんので、肉の味マイスターなどということはないと思うのですけれども、どうにもノリが悪いといいますか偏屈といいますか、一瞬の自分の欲望に飛びつかない、疑って掛かってしまう部分は、確かにあるとおもっています。(要は「可愛くない」)

自分の人生が続いていく中で、長くお付き合いできそうもないものには、容易に近づかない。…もちろん、なにと「長くお付き合い」でき、なにとはできないかは、人それぞれの趣向であり、そこに優劣などありません。

ただ、ジャズもクラシックも、そしてこのブログ記事で取り上げているその他雑多なものたちについても、私が唯一たいせつにしている基準は、「私自身が、ずっと関心を持っていられるもの」だけを扱おいたいということです。

 

…とか、お話が脱線してしまい、2枚目以降をご紹介できる流れではなくなってしまいました。。

長くお付き合いできるもの、という観点で言えば、長くお付き合いできるCD1万枚を紹介されても、それはそれで困まりものかとも思いますし。。

私もグレゴリオ聖歌は、いっときそのブームを作ったと言われるシロス修道院合唱団のCDをはじめ、金額にして諭吉さん1枚以上の投資をして吟味はしております。ご紹介したCDは、その中でもお気に入りの1枚(4枚)ですので、そうですね。。先のシロス修道院版は、Youtubeにもありましたのでご紹介いたします。

グレゴリオ聖歌(シロス修道院)

もしこれを、「いいな♪」とお感じになられましたら、次に281分の穏やかな時間も、ぜひご堪能くださいませ♪

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