津波は「震源地が海底」「マグニチュード6.5以上」で発生するとアナウンスされます
地震のことは、ウィキペディアにも詳しいですし、わたしは専門家でもないのですが、やはり、「予想される気象庁の誤報」だけは、みなさまに広く訴えかけたいです。
ウィキペディアがまとめてくれている、わたしが申し上げたいことのリンク
こちらについては、YouTubeの動画でも、ご案内させていただきました。
要約いたしますと、以下のようになります。
- 地震の規模を表すマグニチュード(以下M)には、「モーメントマグニチュード」と「気象庁マグニチュード」の2種類がある。
- 気象庁は、気象庁マグニチュードを速報値に使う。
- 気象庁マグニチュードは、M8以上の地震では、実際よりも小さな値を算出してしまう。
- 東北地方太平洋沖地震では、速報で「マグニチュード7.9」と発表したが、それが実際よりも小さな値であったことは、2時間以上経ってから公表した。
- 津波の大きさについても、過小評価した値を公表し、その値の訂正版は津波の到来に間に合っていない。
- そして、現在に至るも速報値はあくまで気象庁マグニチュードを用いるため、気象庁は「より大きいと予想される地震については、速報時に『あとから訂正される可能性がありますよ』とアナウンスする」という対応を想定している。
- …この仕組みを正確に理解しないと、被災地で津波を実際よりも低く認識してしまうリスクは解消されていない。。
- 所詮気象庁の人々は、霞が関での揺れでしか地震規模を実感しません。今後は気象庁の速報値を鵜呑みにせず、「巨大地震が起きたらここに逃げる」とあらかじめ決めておいた場所に速やかに避難してください。
…以下の記事は、2012年に東北大の先生の研究結果を紹介しておりますが、きっと、きっと正しいのでしょうが、そもそも「三陸沖ではM8の地震はありえない」としていた時代の理屈がそのまま掲載されておりますので、ド素人が注釈をつけさせていただきます。m(_ _)m
わたしが問題としたいのは、以下の部分です。
「松沢教授によると、日本海溝から千島・カムチャツカ海溝にかけての計約3千キロの断層が全て60メートル動いたとするとM10.0。ペルー海溝とチリ海溝の計約5300キロが60メートル動くとM10.3との試算が出た。」
…3.11以前、「三陸沖ではM8の地震はありえない」と言われていた根拠は、上記記事にもあります「断層の長さ」にあるのです。
- 三陸沖の断層は一番長いところで400キロ。M8の地震が起きるのは、1000キロ以上の断層が割れた場合なので、三陸沖でM8はありえない
という理屈でした。
…でも、現実にM9の地震が発生しました。
理屈は板チョコでご説明が可能です。従来の地震学の常識では、
- 板チョコの一番長い部分が「ぺきっ」と割れた場合に、その板チョコの最大エネルギーが発生する
という、考え方だったようです。ですが3.11の地震は、再度板チョコにたとえますと、
- 「最大辺で真っ二つ」に割れたわけではなく、最低3辺でバキバキと割れたことで、「真っ二つ」以上の地震が発生した
のです。「計」と記事にもありますので、単純な断層の長さで研究されたわけでは、当然ないのだとはおもうのですが、このような地震学のパラダイム・シフトが、3.11という「痛恨の教訓」で得られたにも関わらず、それをきちんと国民に説明する努力が、あまりにも希薄ではないでしょうか?
…もう、「断層がどう割れるか?」など、誰にも分からないというのが、現時点の「リアル」ではないでしょうか?
何を信用すればよいのか?
石巻にも、そして東海地震が予想されている遠州灘にも、「昔ここまで津波が来たよ」ということを示す石碑が、いくつか存在しているそうです。
お住まいの地域のそれらを確認し、避難時の目安とし避難経路などを想定しておくことが、恐らくはもっとも安全な方法と思われます。
東海地方の「石碑」については、わたしも人づてにその存在を聞いただけでして、ネットにも十分な情報はありません。
昔の人脈をたどって、調査してみたいとおもいます。