社会のために、家に閉じこもってはいられない人たちとそのご家族が、優先的に医療サービスを受けられますよう。
たとえ専業農家の方でも、最寄りのスーパーや薬局が営業していなければ、生活に支障があるでしょう。
都市閉鎖を行った各国でも、ゴミ収集業者の方は休まず仕事をされておられるようです。
プロ野球選手や、安倍首相が懇意にしている医師が、優先的に検査を受けられたというニュースがありますが、これらの人たちがどちらに該当するかは別として、優先的に検査や治療を受けられる人、検査により慎重な判断が下される人、という「区別」は、その方がこの状況下で、公共サービスや最低限必要な経済活動のために労働しなければならないかどうかで、なされてもよいのでは?とわたしは考えています。
そしてそれは「差別」ではなく、必要なトリアージだということを、誰かが明言する前に国民意識として醸成しても、よいのではないでしょうか?
…とりあえずこの週末は、家に閉じ籠もることができるわたしが、もし不調を感じて保健所に連絡をしても、おそらく病院との間でたらい回しにされるのです。
どんどんと症状が悪化して、どこかで多分、つながらない電話がなんとかつながって、検査を受けられることになり、そして「陽性」と診断されるのです。
「一度家に帰ってあれとこれを持っていきたい」
などと言っても認められず、防護服で完全防備をした救急隊員さんに連れられ、どこかの病院に隔離されるのです。
その方の疲れ切った、でも昨今のおまわりさんのように丁寧な口調に、ものすご〜く申し訳ない気持ちを感じながら、その方のあとをついて歩くのです。。
…看護師さんたちにも、ものすごく、ものすご〜く申し訳ない気持ちでケアをしてもらい、お医者さまの診療のときも、やっぱりほんとうに申し訳ない気持ちになるのです。。。
スペインでは高齢の重症者が、自ら人工呼吸器を外すという「決心」もしているとも聞きます。
その方のお心を察することはできませんが、少なくとも、自分が罹患して治療を受けるという状況を想像するに、第一に頭に浮かぶのは、「申し訳なさすぎます!!」ということです。
それは、その状況だけをイメージしても申し訳ないですが、国民の生活のために罹患された方を想像するに、より一層申し訳ない気持ちになります。。
人に迷惑をかけることは、やっぱりとても惨めです。。
しかも、どうやら人は、「惨めさ」を繰り返し経験するとやがて抗体ができ、惨めで恥ずかしい言動を、器用に自己弁護するよう、進化するらしくもあります。
…ウィルス感染以上に、それは、なんとか避けたいです。