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著作権切れ音源のつかい(え)かた

わたくし「人類フルトヴェングラー計画」なる動画を配信しております

【Youtube:人類フルトヴェングラー計画 by NOCTURNE_YORusoLa】

こちらで使用させていただいている音源は、いずれも「パブリック・ドメイン」といいまして、

  • 誰でも自由に使ってよい
  • 売ってもよい(らしい。詳しくは知りませんが、ダイソーなどでも100円CDとして入手可能です。。)

とされているものです。

どういう音源がパブリック・ドメインに該当するのかは、こちらのプログで考察しておりますが、今回取り上げたいのは、次のような事例です。

  • パブリック・ドメインであるはずの音源を動画に含めてYoutubeにアップロードしたところ、「著作権を侵害している」「使うなとは言わない。だが、動画再生の収益はすべて権利者がもらう」と、警告が来た!!(><)

わたしがこちらの警告文を初めて受け取ったのは、これまで何度も触れさせていただいております「バイロイトの第九」の第4楽章をアップロードしたときでした。

最初は、「えっ?フルトヴェングラーってパブリック・ドメインになっていない録音もあるの??」と、ものすごく怯みまして、色々と調べました。

Youtubeでは、パブリック・ドメインの音源を用いた搾取ビジネスが横行している

あの…。別に彼らのプライバシーを尊重しても仕方がないとおもうので、明記しちゃいます。

「The Orchard Music」という団体からのクレームでした。

…えっ?えっ?と動揺しながらも、とりあえず、こちらの言い分を書いて送れる欄がありましたので、「バイロイトの第九」について、わたしが知りうる限りの情報と情熱を、多分余計な内容もたっくさんつけて、ひと言でまとめれば、

  • パブリック・ドメインですよ~。

と送ったところ、先方が自分たちの主張を取り下げ、Youtubeからは、「Good news!」と書かれた英語のメールが、飛んできました。

その後何の不安もなく、バイロイトの第九最終楽章の動画を公開できた、という事の顛末です♪

「The Orchard Music」で検索すると、色々な情報が出てまいりますし、同じような違法(脱法?)ビジネスを行っている業者(正確には、Youtubeに権利を申請している名義)はほかにもあるようです。

…そして、事実はどうかは分かりませんが、この「異議申し立て」の結果、わたしのように「Good news!」を受け取れた方ばかりではないようで、「やっぱりうちの権利を侵害している!」と再クレームを受け、「Youtubeのアカウントが停止されてしまった!!」という発言も聞かれます。

現在ワーナー・ミュージック・グループ(らしい)に「異議申し立て中」です♪

上記バイロイトの第九、およびフルトヴェングラーの音源に限らず、これまでに「人類フルトヴェングラー計画」でご紹介してきた動画の中には、同じ過程を経たものがいくつかあります。

いずれも、まったく元著作権保有会社とは関わりのなさそうな名義でしたので、「1967年以前の音源」「指揮者も1967年以前に亡くなっている」「アメリカでの録音ではない」という内容を含めて返信することで、「Good news!」が返ってきております♪

 

…他の方の事例について、無責任なことは言えませんが、わたしが「これは権利を主張してよい!」と判断している材料のひとつに、受け取った「著作権侵害の通知」の中に「使用されたコンテンツ」として、「勝手に使ったのはこの音源だろう!」と、記載されている音源名があります。

ここに自分が意図せぬコンテンツ名が記載されていた場合には、なんとかして先方の誤解を解く必要もあるでしょうし、どういう手段が有効なのか、わたしには分かりません。。

ですが、こと「パブリック・ドメイン」に該当すると自信を持って言えるコンテンツを使用し、かつ権利主張者が指し示すコンテンツが一致するものであるならば、「パブリック・ドメインである」というチェックボックスがすでにありますので、そこにチェックをつけ、上記「太ピンク」を証明できる記述をすれば、わたしのケースでは、「Good new!」が届かなかったことはありません。…いえ、ありませんでした。

 

「Public Domain Compositions, WMG」という、ですね。フルトヴェングラーの音源に関する事業を、今はなきEMIから引き継いだ、ワーナー・ミュージック・グループを想起させる名義からの著作権侵害通知を、現在受け取っております。。

…とりあえず、Youtubeでの活動のことは、わたしも親にあんまりバレないようにしていますので自分でなんとかしているのですが、法律に詳しい弟に、ですね、「この団体について、ワーナー社に聞いてみてくれない?」とお願いして、得た回答の要約が、以下です。

  • 海外のグループ会社かも知れません。
  • サイトのURLがないので正確なところは分かりません。(はい。Youtubeにも、該当団体のサイト情報はありません。名前だけです)
  • その場合、音源はパブリック・ドメインなんですが、「原盤」に対する権利を主張している可能性があります。

ご回答、ありがとうございました。m(_ _)m

正規のワーナー・ミュージック・グループの組織かも知れないけれど、名前だけでは詳細は分からないということのようです。

上述の「The Orchard Music」で検索をすると、かなり上の方に表示されるブログを書いた方によると、その方はワーナーではなく、ソニーの関連会社と同じようなやり取りをし、誠実な対応がなされなかったので、今後ソニー製品は一切購入しないことを決意されたとのことです。

…ただ、ですね。。「使うなとは言わない。だが、動画再生の収益はすべて権利者がもらう」という彼らの主張をご紹介しましたが、ワーナーやソニー等の規模の会社が著作権を主張するのであれば、そもそも「音源の利用を禁止!」するのでは?と、わたしはおもったのです。

「使ってもいいけど、収益はうちがもらうよ」ということは、そのコンテンツがどんな使われ方をして、ブランド価値が下がっても構わないという意味に、解釈できてしまうとおもうのです。

実際、「Public Domain Compositions, WMG」で検索をすると、確かに検索トップには、ワーナー・ミュージック・グループの権利関係のサイトが表示されます。

でもそこには、「うちの音源を使いたい場合には、まず申し込んでください」「使用料はそのあとで連絡します」というようなことが記載されており、「勝手に使ってもいいが、収益はもらいますよ」とは、どこにも記載がないのです。…そもそもパブリック・ドメインには、ひと言も触れておりませんし。。

ワルキューレの騎行にバイロイトの第九の説明を書いて送っちゃた!(汗)

現在「Public Domain Compositions, WMG」に対して、わたしは異議申し立てを行っている状況です。

権利を主張する側は、異議申し立てに対して、30日以内の回答が義務付けられておりまして、それが過ぎると自動的にYoutubeから「Good news!」が届くという仕組みになっております。

わたしは、ワーナー・ミュージック・グループが、わたしの動画でフルトヴェングラーに関する収益を得てくれるのであれば、むしろハッピー♪です。(残念ながら視聴回数は、収益につながるほどありませんが。。)ぜひそれら収益が、2010年の渾身のリマスタリングのような活動に、つながっていただけたなら本望です!

 

…というわけで、現在は先方からのお返事待ちなのですが、一点、過ちを犯してしまいまして。。

フルトヴェングラーの音源には、違いないのですが、例によって何故か「バイロイトの第九」に対する熱い思いを書きなぐり、送信したあとで、気がついたのです。

「あっ!?これ、1954年の『ワルキューレの騎行』だった❤」

と。。

…まあ、先方が本当にワーナーグループの一員で、その中でもパブリック・ドメインの中に残る自社の権利を保護することが目的の団体であるならば、適切な返信があることでしょう♪

30日位内に結果は判明いたしますので、こちらのブログ記事に【追記】として、お知らせいたします。

【2019年11月21日追記】

申し訳ございません。本件すっかり失念しておりました。m(_ _)m

「Public Domain Compositions, WMG」からはその後回答はなく、「本音源はパブリック・ドメインである」という当方の主張が認められた結果となりました。

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