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オートハイビームのダンス

夜間のハイビームは危険だと思っていました

1年ほど前に免許を更新した折、免許センターの講師の方に言われました。

「これからは夜間は基本ハイビームで走ってください。みなさんには5年に一度しかこういう機会がないので、交通マナーのトレンドから遅れがちです。今日聞いたことを、5年間忘れないでください」

と。

「ええ〜っ!」

と、内心思いました。ハイビームにするくらいならばゆっくり走るし、変なトラブルの原因になるようなことは、絶対に避けたいからです。

その後故あってクルマを買い替え、「マニアック」「だが、優れている」と言われるスバルの、フォレスターというクルマに今、乗っているのですが、オートハイビーム、すごくいいです!動画でご紹介いたします♪

…窓がものすごく広いのに、赤外線カットガラスはフロントだけとか、すぐにアイドリングストップでエンジンが止まるくせに、パーキングブレーキを掛けようとするとそのためにエンジンを始動するとか、「やっぱり、愛知の会社みたいには、いかないかな。。」と感じることもおおいのですが、やっていることひとつひとつに信念は感じられるので、わたしが優しくなればいいや♪という気にはさせてくれます。

あと、これは人柄イケメンの営業さんにも「ご家族でスバル車を所有されるんですか?」と訊いてしまったのですが、アイサイトという唯一無二の強みがあるにも関わらず、「買えるクルマのタイプ」がだいたい2種類しか、スバルにはないのですね。。

  • 背の高くないハッチバック:インプレッサ、レヴォーグ、レガシィ
  • 背の高いSUV:XV、フォレスター

※他にもスパルタンなクルマがあるようですが、すみません。私は存じ上げません。。

これでは、いくらアイサイトが素晴らしくても、スライドドアが必須のママさんにはオススメできませんし、車幅が狭いクルマが欲しい人も、アイサイトの恩恵に預かることはできません。

わたしも理想を言えば、XVにツーリングアシストが搭載されて、かつ室内の高さが、あと5センチ高かったら、XVがよかったです。デザインも好みですし。

ただ、そんな狭いターゲットだからこそ、今のフォレスターには、(XVには載せられなかった)スバルのすべてが詰まっているとも言えそうです。…なにしろ人気のSUVの、スバルにおける最上位機種がフォレスターであるわけですから、このクルマに機能を載せ惜しみすると、もう、どこにも搭載する商品がない、という。。

「本気の出し惜しみをする」ことで有名だったソニーが、ゲーム機という、それまでの商品とは売上の桁が異なる製品(の大体初期型限定)に、すごい技術を投入してくるのと、似ているかもしれません。。

アイサイトって自動運転とは関係ないのかも?

「自動運転」という言葉自体、ここ1年くらいで自動車メーカーにとっては禁句になったように感じられます。

超えなければならない技術的ハードルが膨大であることも分かりますし、事故の責任の所在に至っては、法律や保険や人のものの考え方が変わっていかないと、多分解決できない議案かとおもいます。

他方、いつの間にか、メルセデス・ベンツとレクサスの最上位車種では、「高速道路での車線自動変更機能」が実用化されているようで、こういうことには本来疎いながら、アイサイト可愛さに色々調べてみました。

…結果、わたしの印象でしか、ないのですが。。

「ベンツとレクサスの一番お高いクルマだから、緊急時に高速道路の真ん中でどどーんと停まってしまっても、オーラがあるから大丈夫♪」

というある種のブランドパフォーマンスと、理解いたしました。(自信はありません)

 

アイサイトは、「ふたつの目」に拘ったシステムです。「バージョン4は、技術者が大量離職して大ピンチ!」とか、「みっつめの目を社外から調達して、自社開発はやめる」とか、色々な噂もありますけれど、1ヶ月近くアイサイトとお付き合いさせていただいて、今わたしが感じていることは、

「将来的なスバルの自動運転技術は、アイサイトとは別のものになるかもしれない」

それでも、

「ふたつの目を擁するアイサイトは、そのクルマにも搭載されている」

のではないか、ということです。

…すでにドラレコという、「第三の目」はわたしのクルマにもついていますし、後退時や、車線変更のためのセンサーにも、カメラではなく超音波(?)が搭載されていて、便利に使えています。

人が見えないものを視覚情報以外の何かで検知することで、事故の防止や運転支援技術の向上は図れるでしょう。それは望ましい未来です。でも、人が知覚できないインプットでクルマの挙動が制御されてしまうのは、すごく怖いです。。

実際には「生活四駆」の仕組みなどは、数多のセンサーによって人知れずクルマをコントロールしているようですし、そこに違和感を感じさせないレベルにまで、来ているのでしょう。

ですが「クルマの正面」で起こる事柄に対して、ドライバーの理解が及ばない制御の結果、事故を回避できたとするならば、それはわたしにとって「クルマを降りるきっかけ」になるような予感がします。

 

アイサイトが実現するオートハイビームは「アダプティブドライビングビーム」という機能だそうですが、この先に自動運転技術があってもなくても、これ単体で十分に素晴らしいサービスだと、わたしは感じました。

…同時に、もし「完璧で安全な自動運転」が可能になった未来には、そもそもヘッドライトなど不要なのかも?とも。

そこに「ドライバー」は、むしろ邪魔でしょうから。

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