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おすすめしたいシューベルトの「ます」

優雅なレストランなどでよく流れている曲

シューベルトの「ます」という曲は、ほとんどの方がどこかで耳にされているかと思います。

【シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」 第四楽章】

一時期この曲のCDを何枚も聴き比べたことがありまして、そのときのオススメ盤を、ご紹介したいとおもいます。

【バドゥラ=スコダ&ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団:シューベルト「ます」】

Youtubeに、第一楽章だけありました。

モノラルなので、他に色々当たったのですが…

こちらの演奏は、1950年録音のモノラルです。演奏はものすごく気に入ったので、ステレオで、より音のよいCDを探し続けはしたのですが、どうしても私はこれに回帰してしまうのでした。

元よりポピュラーな曲ですし、歴史的名演と言われている演奏が、1枚1,000円でいくらでも手に入ります。(ステレオでも)

この演奏に落ち着いた理由

実は私が入手したこのCDは、ピアニスト・バドゥラ=スコダの新旧2枚の「ます」がカップリングされている企画モノでした。

…ですので、ことこのピアニストのステレオ版「ます」は、別に買い求めなくても1枚のCDの中に入っていたわけです。

それでも、どうしても古いモノラル版の方が「いい!」のです。

ライナーノーツに答えが書いてありました

バドゥラ=スコダというピアニストは、ウィキペディアにも項目のある著名な方のようですが、私は存じ上げませんでした。。

私の手元にある2つの「ます」の演奏について、ライナーノーツでご本人がこんなふうに語っています。

「モノラル版がアメリカで高い評価を得ました。その後ステレオ技術が発達したので1958年に新録を行いましたが、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団のメンバーが既に高齢だったため、バリリ弦楽四重奏団(超有名!)と組んで録音をしました。

…どちらも気に入っていますが、私自身は情熱的な最初の演奏の方が好きです」

 

「ます」は、本当にたくさんの録音があるので(歌モノもあります)、人それぞれのお気に入りも異なってくるとおもいます。

その中で、この演奏をことさらおすすめしたかったのは、「いちばん、マスがぴちぴち跳ねているように聴こえた」からです。

基本的に優雅で耳に馴染む曲ですし、最初にご紹介したナクソスの演奏も十分楽しめると思います。ナクソス・レーベルは、とてもお求めやすい価格ですし♪

それでも、何かが違う。。

ステレオのバリリ版も、第一楽章の冒頭3分だけ、見つかりました。

【バドゥラ=スコダ&バリリ弦楽四重奏団:シューベルト「ます」】

もう、聴いていただいて、どう感じるか。それだけです。

…それでも敢えて、私ごときの感想を言わせていただくならば、

「ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団とのセッションを、スコダさん、心から楽しんでいるな〜♪」

聴いているこちらも、ウキウキしてきます♪

【2019年9月27日追記】

パウル・バドゥラ=スコダ氏は、9月25日に生まれ育ったウィーンで亡くなられました。享年91歳。10月にも来日コンサートを予定されていたそうです。

謹んでお悔やみを申し上げます。素晴らしい演奏を遺してくださり、ありがとうございました。本当に「伝説の名演」に、なってしまいました。。

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