聴いたことがない曲をハイレゾで買うでしょうか?
かつてCDが普及してアナログ・レコードが駆逐されたように、将来的にCDが廃れて「新譜はハイレゾ」が当たり前な時代になれば、必然そういうことになるとおもいます。
…でも現状では、もっと安く、同じ音源を手に入れる手段があって、その高付加価値版としてハイレゾが存在しています。
輸入盤CDのススメという記事で、複数の種類が存在するアルバムの選び方の一例をご紹介申し上げましたが、いま一度その主旨を繰り返させていただきます。すなわち、
- 同じ演奏でもまだ欲しい!と思う音楽でなければ、新たなフォーマット、高音質版で購入してもどうせ聴かない
そう私は思います。
どうせ聴くなら。。
- 最高音質版がいい
- 安い方がいい
この二択に、最終的には絞られるとおもうのです。
もちろん、大好きなアーティストの新譜であれば、未聴でもハイレゾで全然よいでしょう。…しかしながらそれを持ち歩くとき、ハイレゾはものすごく容量を消費します。
という記事を見つけました。2002年という大昔の情報ですが、今でも参考にはなります。
10GBに2,000曲入るということは、1曲当たりの容量は5MBという計算です。それが何分の曲で、どのくらいの音質であるかはかなり曖昧になっていますが、パイオニアがこのような参考情報を開示していました。
これによると、最低でも5分で200MBが「目安」になりそうです。5MBの40倍になりますので、次のように言えるかとおもいます。
- 10GBのipodには、ハイレゾで約50曲が保存できます。(1曲5分としたとき)
…いまは既にiPhoneの時代ですし、128GBくらいは普通かなと考えると、こうなります。
- 128GBのiPhoneにハイレゾの曲だけを保存すると、約640曲入ります。(この場合、アプリもOSも入りませんが。。)
ハイレゾ音源を「2000曲持ち歩く」ためには、とりあえず容量512GBのiPhoneの登場を待つ必要がありそうです。
いつでもハイレゾで聴きたい曲だけを
ハイレゾで所有し、どこでも楽しめるよう、スマホや携帯プレイヤーに入れるという方法が、現状一番よいのではないでしょうか?
そこまで聴く頻度が高くない「ライブラリ」は、たとえば家ではハイレゾ、携帯するときには圧縮音源で、というように。
そしてこの状況は、スマホの一般的な容量が今の128BGから、たぶん10倍以上(1TBなど)にならない限りは、大きくは変わらないものと思われます。
…私自身「ハイレゾ」という素晴らしい音に、ものすごく惹かれる気持ちはあります。
とりあえずハイレゾ環境を揃えてしまって、今現実に「ハイレゾ化」されている曲やアルバムの中から、興味があるものをいくつか購入したくもあります。
…購入、したいのですが、やっぱり考えてしまいます。
「このアルバム、そんなに高頻度で聴くだろうか?」
と。
私の場合です
…という次第で、私の個人的な趣向を申し上げるだけで、なんの価値もない情報で恐縮ですが、次のアルバムが「ハイレゾ」として入手できるようになるまでは、がまんしようとおもっています。
- カルロス・クライバー:ベートヴェン交響曲第7番(Orfeo版)
- セルジュ・チェリビダッケ:ブルックナー交響曲第8番(レーベル問わず)
- キース・ジャレット:メロディ・アット・ナイト・ウィズ・ユー
この3つが出たならば、既にハイレゾ化されているこちらも合わせて入手したいです♪
- ビル・エヴァンス・トリオ:ワルツ・フォー・デビイ
- キース・ジャレット:ケルン・コンサート
- イエス:危機
…メロディ・アット・ナイト・ウィズ・ユーは、ハイレゾ化してもさして音質が向上しない可能性もあります。
それから、ユニバーサル・ミュージックから出ているバーンスタインのマーラー交響曲全集も、期待はしているのですが、こちらは残念ながら、「CDそのものの音」のマスターしか残っていない可能性があり、半ば諦めています。。