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夜空と交差する森の映画祭2018

2018/10/06(土) 18:30 – 05:00

ツインリンクもてぎを貸し切って、ひと晩中続く映画祭に行ってまいりました♪

とりあえず会場の第一印象ですが、

レース場というよりもテーマパークみたいな感じで、到着した時間には映画祭の参加者よりも、1日をここで過ごした家族連れが多かったように感じました。

それから、初めて訪れたこの会場でイベントの地図を見開いて、

文字からコンセプトからすべてがすてきすぎて、なにをどうすればいいのかまったく分からない。。

という事態に陥りました。

「入場手続き」をする列がありとりあえず並びました。…が、これが当日チケットを買う人の列なのか、事前に購入した電子チケットをチェックする列なのか、窓口に立つまで分かりませんでした。

結果から言うと、

  • 当日券の販売の有無は不明ながら、電子チケットをチェックする列で正解でした。
  • 手首にバンドをし、それで参加者かどうかのチェックを適宜スタッフの方が行うという仕組みのようで、別に入場ゲートなどはなく。。

…多分、翌日のレース関係者でしょう。宿泊施設にいた人たちも、普通にスクリーンの前に紛れていたように思われます。

ひたすら映画を観ようと思います!

今回イベントとその会場について、何の予備知識もないままに、

  • 短編映画をたくさん観たい!
  • 開催場所までドライブ感覚で行ける!
  • 夜中のサーキットを堂々と探索できる!

という三大欲求に誘われここまで来たわけですが、…そうですね。。私が過去2〜3回、会場のツインリンクもてぎに足を運んだことがあれば、オシャレ地図からリアルな地形を想像できたかもしれませんが、「一回だけ行ったことあるよ〜」程度だったら、やっぱり迷ったとおもいます。

スクリーンの大きさとかもイメージができていなかったので、とにかく迷いました。それだけ「発見」が多かったイベントと言えます♪

公式サイトの上映作品のタイムスケージュールと作品紹介を元に、どれを観るか、どれを諦めるか(涙)はあらかじめ決めておりましたので、以降、私の当晩の行動に沿って、ご紹介していきたいと思います。

一晩中(18:30-18:49/19分)

最初の作品。スクリーンは、サーキットの観客席(以下《それから、》)です。

雰囲気もものすごくオシャレですし、なによりもサーキットが一望できてしまう見晴らしのよさ!サーキットの観客席を、そのまま使えることも有り難かったです。(ただし、長時間の着座は辛いことものちに判明)

サーキットの真ん中の明かりのところで、誰かがレースの準備(?)をしているような風景も見えたりして、贅沢感がありました!

 

「一晩中」は、平塚で撮影された作品のようです。(邦画は個人的に、作中の映像から撮影場所を探る楽しみがあります♪)

「亀は意外と速く泳ぐ」という映画が好きなので、同じ雰囲気を期待していたところ、よりかわいらしく、愛おしい作品に出会うことができました♪

「コメディ」(19:00-19:15/15分)

この作品の上映会場は、アスレチック感漂う《そして、》。

…私の事前の勝手なイメージでは、各スクリーン間の移動には5分掛からないと見込んでいました。

それから、》から《そして、》まで、読めない地図を頼りに歩いたせいもあったかと思いますが、11分での移動はけっこうぎりぎりでした。

加えて、途中の道のりのライトアップがまた素敵でして、、

こんな階段を登っていくと、、

青い蝶♪

黄色い蝶♪♪

色々なものに気を取られながらも、なんとか無事スクリーンに到着!

背後には、こんなオブジェもありました♪

 

…そしてものすごく疲れました。。

あと、こちらに客席はなく、みんな芝生に思い思いに陣取っておられたので、私は端っこに立ったまま視聴。どこかのタイミングで一度クルマに戻って、折りたたみ椅子の出動決定です!

開始早々、予想以上にタイトなタイムテーブル。以降文字どおり「めくるめく体験」が最後まで続くわけですが、映画のタイトル「コメディ」と出てきた瞬間、

「あれ?どんな作品だっけ?」

散々悩み、断腸の思いで、他の可能性を割愛してこの体験をチョイスした理由が、まったく思い出せません。。まだ2作目だというのに、心地よいくらい脳みそも体力もオーバーフローしています。

ショート・ムービーは時間の制約もあって、どうしても「作品の中ですべてを語る」ことは難しい場合もあるでしょう。そういうところを「不親切」と捉えられてしまうと、娯楽としての大規模商業映画には敵わないかもしれません。

何度も観るなり、作品や作り手について情報を集めたりするのも、楽しみのひとつだと思います。

移動体験の忙しさと「コメディ」というタイトルに、「あれ?これ、どんな作品だっけ??」と、最後まで混乱したまま観終えてしまったのですが、シナリオの原作とかがあったら読んでみたいですね。

ミズノの帰還(19:35-20:05/30分)とドレスはあなたを今日一番の敵に向かわせる(20:00-20:20/20分)

「コメディ」を観終えたあと、3つあるうち残り1つのサブ会場《いつか、》に移動しました。20分の猶予があったので、一度クルマに戻って折りたたみ椅子その他を持ってそれから向かいました。

…このときはまだ、「ステージ間の移動は、まっすぐ移動すれば5分は掛からないはず」という前提で行動していました。

登りの坂道だったんですけど、ちょっと遠いかも?って、このときはおもっていました。

途中にあった短冊は、おみくじでした。あとで確認したら大吉でした♪

なんとかステージ《いつか、》にたどり着きました。

途中の坂道は水が流れていたり、普通に普通の格好をしている男性が、「ルーラ使いてえ!」とか叫んでいたり。。

北関東の山(イノシシはいるけれどもクマは出ない)ということで知ったかぶりをして、ヒールなしパンプス&タイトスカートで挑んだ私の浅はかさを思い知らさせる道のりでした。。

…結果、到着時には既に「ミズノの帰還」は始まってしまっており。。…どうしよう、これを諦めれば、まだ最初立てた計画はリカバリできるはず!と、後ろ髪引かれる思いをしながら《そして、》へと引き返したのです。。

目指す作品は「ドレスはあなたを今日一番の敵に向かわせる」です!

元々上映時刻的には「5分被り」だったので、「こちらは諦めて、あと20分あるから、そちらを最初から観よう!」という判断でした。

 

…が、無理でした。無茶でした。

途中にあるフードエリアまで、息も絶え絶えにたどり着き、一度着席して計画の見直しを図ることにしました。

RICE BALL(20:45-21:00/15分)

空いたテーブルにありついてひと息つき、色々な割愛を決断して、《そして、》に再度移動です!

改めて見ると、ステージ《そして、》のテーマはButterflyのようです♪

…泣く泣く諦めた「ドレスはあなたを〜」もこのステージだったので、本当に無理をすれば途中からでも観ることは叶ったかも知れません。。

ですが、絶対的に私の計画が甘かったです。会場間の移動は最低でも10分は見る必要があり、体力や途中の休憩も考えれば、20分の猶予を確保すべきでした。

映画上映だけではなく、趣向を凝らした様々な催しもあり、覗いてみたかったお店もいくつもありましたが、削りに削っても映画を最後まで回りきるだけで精一杯、という結果になりました。

…そもそもメインステージ《そのとき。》に至っては、移動で傍らを掠めただけで、スクリーンを正視する余裕すらなく。。

 

やっと《そして、》にたどり着き、折りたたみ椅子を開いている間に始まった作品「RICE BALL」は、温かい作品でした。静と動の使い方がものすごく心に残って、

…昔オネアミスの翼というアニメ作品で監督さんが、

「主役の声の有名俳優さんが、こちらが叫んでほしいところでもなかなか叫んでくれなくて苦労した」

という残念系エピソードを聞いたことがあります。

他方、この作品での俳優さんの力の込め方と抜き方は、監督さん会心の出来では?みたいに、素人ながらかんじました。

基本的には、静かな映画。

温かくって悲しくて、でも未来に向かって。。というストーリーの「未来に〜」の部分がこんなにひしと伝わってくる、って、あんまり経験がないです。

上映後、監督さんが「パンフまだ少しだけ余っています」と挨拶をされました。なんとかゲットしたかったのですが、叶いませんでした。。

今の御時世、ネットでどうにでも調べられるとおもいます。体験はまだ、終わってはいません。

インスタントカメラ(21:50-22:05/15分)

いま一度計画を見直し、50分間のインターバルを捻出しました。。(涙)

アマゾンとかで入手できそうな商業作品を除いては、いずれも最長で30分のショート・ムービーたち。

はじめにこのイベントを知って、チケットを買って予定を空けた時点では、上映作品もタイムテーブルも「仮」のものでした。

  • ショート・ムービーは、3回くらいは繰り返し上映される。
  • ステージ間の移動に、5分以上は掛からない。

と、勝手に思い込んでいました。

…はい。私は当然のように、

短編作品は全部観る!

つもりでいたのです。9月20日に全上映作品が公表され、タイムテーブルが決定するまでは。

 

次の目的地は「ルーラが使いたくなる」《いつか、》です。…大変残念ですが、「インスタントカメラ」を観終えたら、以降は《それから、》と《そして、》の往復で視聴体験を満たすよう、計画を見直しました。

この作品も、「あれ?作品紹介どんなだったっけ?」というかんじで、しっかりと作品と向き合えなかったことが悔やまれます。。

予備知識を持たずに観る楽しみも、もちろんあります。…ただ私の場合にはせめて、「この主人公たちは学生?それとも社会人?」というレベルで判別がつかないと、思考停止してしまうようです。。

ですが普段から、満席の映画館で行列に並ぶようなことすら避けているタイプの人間にとって、

「体力勝負で映画を観る!」

という体験そのものが、貴重なできごとでした♪

いきうつし(22:45-23:15/30分)

それから、》へ移動します。「いきうつし」はかなり優先的にチョイスしたこともあって、山道を早足で駆け降り(うそ)、よい席を確保してからひと息つくことにしました。

結果、上映前に監督さんからパンフレットをいただくことができました♪

…本編に本棚が、登場するんですが、それでもう「やられた!」感いっぱいです♪

様式美に溢れた、夢見心地の30分間でした。

終の風(00:00-00:12/12分)

「終の風」の開始まで45分あります。一度フードエリアに寄って、事前に買った食券で食事をいただきます。

入場チケットについているワンドリンク券も、ここで使いました。

…あ、まるで写真がないです。。相当、疲れてましたね。

見た感じ、どのお店も「早々に売り切れ!」のようなことはなかった様子。入場者数があらかじめ把握できているからでしょうか。十分にリラックスできる空間でした♪

本当はそんなことをする間にも、作品を観られたらよかったのですが、「そういう楽しみ方は禁止はされていないけれども無理」であることをようやく悟りました。

埼玉県→山梨県→愛知県と、これまで会場を変えながら毎年続いている森の映画祭。参加者も全国から集まっていることが、聞こえてくる会話・言葉からも分かります。

クルマのナンバーも全国規模ですが、東京からの参加者が多い印象を持ちました。

主催の森の映画祭実行委員会の企画を普段からフォローしている方の何割か(都内中心)は、たぶん上映予定のショート・ムービーのいくつかは既に観ていて。あるいは若い人たちが仲間たちと「フェス」を楽しむ術を心得ていて。

そうではなく私のように、

「この機会に貪り観てやろう!」

みたいなかんじの人は、できる範囲でがんばるしかなさそうです。

 

会場は《それから、》です。

「終の風」。静かな作品でした。ちょっとした驚きもあり。丁寧に、12分という時間にたくさんのものが詰まっていました。

いつまでも忘れない映画だと思います。もういちど観るのはちょっと、切なすぎるから。。

上々(00:30-00:53/23分)

ここからしばらくの間、ステージの移動はありません。休憩時間には、サーキットの夜景とその向こうの夜空を眺めつつ北関東の夜風に吹かれ、2時間以上をここで過ごします。

 

「上々」は「いきうつし」と同じくらい、事前の「観なきゃ!」感が強かったです。舞台(主人公の生活エリア)は武蔵野市のようです。

私は東京の西側とは、縁遠い人生を歩んできたので、今度聖地巡礼に行ってみようかな?と思います♪

太宰橋(01:10-01:31/21分)

舞台は三鷹です。

…私は決して、ショート・ムービーには詳しくありませんし、映画自体について造詣も深くなく、さらに言えばテレビという「映像媒体」には、年に3回くらいしか触れる機会がありません。

ですので、こういった最先端の映画文化に触れられる、ことをとても楽しみにしておりまして「太宰橋」は、

「ああ、今の映画ってこういう感じなんだな〜」

という部分を、一番感じられた(身につまされた?)作品でした。

土曜日ランドリー(02:00-02:06/6分)

タイムテーブルをぱっと見ると、「太宰橋」と「土曜日ランドリー」の間は結構空いているようにかんじます。でも29分です。移動を考えると余裕はないです。

移動しなくても、夜風に吹かれているだけで満たされたキモチになって、時間はあっという間に過ぎます。

…そしてずっと座っていると、むしろ座席のない他のステージにシートとマットを敷いてある程度「城」を築いてしまう方が、モータースポーツ観戦用に作られた硬いシートよりもリラックスできるような気がしてきます。

体を丸めて寝ている人も多くなってきた時間帯です。

当日は台風25号の影響も心配されましたが、幸い天候にも、気温にも恵まれたと言えます。

ステージ間の移動は、最後まで夏服で全然平気でした。着座して5分くらい経つと「寒いかな」と感じ始めたのが、このくらいの時間からです。

…これで悪天候だったり、気温が低かったりしたならば、途中でクルマに閉じこもってしまった可能性もあります。足元の芝生が少し濡れていただけでも、多分行動は制限されていたはず。。

ものすごく幸運だったと安堵する一方、予備知識を持たぬまま参加して、最後までストレスなく映画を楽しめたのは「ただの幸運」とぞっともします。

 

「土曜日ランドリー」は6分の超ショート・ムービーです。6分は、、やっぱり短いです。一瞬です!

インパクトを与えてくれる一瞬を見逃すとおしまいだと思ったので、集中して観ました。

…これくら短い作品になると、普段どのような視聴の機会があるものか、気になります。

情報が凝縮されていて面白い分、こういう作品を5作続けて観るのも、疲れそうですし。。

恋(02:15-02:30/15分)

そして、》に移動します。9分しかありません。明らかに人の往来は減り、幸い道は空いています。ステージに到着すると、場所もそれなりに余っていて、ほとんどの人が横になっています。椅子を開いている間に作品が始まりました。

「恋」の舞台は京都府郊外のようです。女子中学生の眩しい夏休みの部活が描かれます。一方で観客は全員、秋の夜空の下で作品を観ています。

15分間、私がいたのは確かに、真夏の日差しの元でした。

夢色の木漏れ日(02:45-02:55/10分)

ステージは移動せず《そして、》のまま。

…ちなみに、今回私が用意した折りたたみ椅子は、こちらです。

【ロゴス アウトドアチェア】

持ち運び用の袋があって、重量1.1kg。

周囲を見渡すと、本当にみなさん、多種多様なチェアを使われています。多数派はよく見るこちらでした。

私も色々と検討はしたのですが、これは折りたたんでも重量が2kg超と、頻繁な移動を考えると難しいかな。。と候補からは外しました。

会場でも最初の頃こそ、このサイズのチェアを畳んで持ち運ぶ光景がありましたが、途中からまったく見なくなりました。腰を据えてしまわれたのでしょう。

あとはこちらのタイプも、最後まで候補に残りました。

重量も1.2kg前後と、私が選んだものと同程度で、座り心地はもっとよさげなのですが、ひとつだけ問題がありました。

…会場でこちらを運んでいる方を見かけ、「やっぱりそうなんだ〜」と確認したことです。「折りたたむ」というより「棒を外す」ことで収納するのです。

みなさん組み立てた状態で、肩車をするようにして運んでいました。そしてほとんどの方が、すぐに腰を据えられたようです。

そしてもうひとつ、…実は私が最初アマゾンで注文したのはこちらのタイプでした。

重さは300gととても軽く、収納もできるので、持ち歩きのことを第一に考えての選択でしたが、地元のアウトドアショップで座り心地を試したところ、「5分の着座もつらすぎる。。」と感じて、発送が予定より遅れていたこともあり、キャンセルしてしまいました。

その場で上述のロゴスを購入した次第です。

…《そして、》でも、お隣の男性から突然「うわっ!」と声が上がって、何事かと思いきやこのタイプを使われてい、バランスを崩されていました。「座りずれー」とのこと。お店の床ではなく、芝生の上ではさぞかしつらかったことと、お察し申し上げます。

ネット注文だったかと。。

 

「夢色の木漏れ日」です。舞台は長野県小諸市でした。先の「インスタントカメラ」と同じで、主人公の女性が社会人なのか、学生なのかが分からなくって、理解が追いつかない部分がありました。

玉手箱(03:20-03:49/29分)

25分の間に《そして、》から《それから、》に移動です。

仮眠をとられるスタッフの方もちらほらと目につき、大変さが窺えます。

…あ、そうか。。スタッフも観客も、上映時間の合間合間に休憩なり仮眠なりをする前提での、このタイムテーブルなのですね!きっと。

今にごろになって気がつきました。。

 

「玉手箱」は、「河瀨直美」に尽きるとおもいます。

商業映画とはまったく別の可能性を邦画界に切り拓いた立役者のひとりは、「萌の朱雀」の河瀨直美監督ではないでしょうか?

この作品に出てくる「女性映画監督」役の女優さんが、あまりにも河瀨直美していてびっくりですショート・ムービー素人の私でさえそう感じるのですから、今回の出展作品のクリエイターさん全員と、多くのショート・ムービーファンの方々も、「あ、河瀨直美だ」と思われたに違いありません。

上映中、主演の俳優さんが、スクリーンの正面に観客としておられたようです。すごい「ダメ男」を見事に演じておられ、「あ〜、自分で画面見れね〜」とか、おっしゃっていました。。

そんなそんな!はい。素晴らしいダメ男ぶりでしたよ!!

こういう距離感、素敵ですよね♪

ビジネスとしてはもっとクリエイターが、プロ野球選手等のような「手の届かないスター」になるべきなのでしょうが、以前自転車の「宇都宮ブリッツェン」の方々のレースを応援に連れて行っていただいたことがあって、こういう身近さもいいな♪と感じたことをおもいだしました。

世界で一番最後の魔法(04:45-05:00/15分)

最後の作品です。ステージは《そして、》。

 

…実のところ、この「夜空と交差する森の映画祭」。参加するまでは、結構緊張していました。

人は多いとはいえ「夜空〜」「森〜」と名乗るほどですから、暗がりのないはずはなく。

そして、「フェス」というイベントに対してなんとなく、若者が大騒ぎをするイメージがあり。。

でも実際にはみなさん、静かに映画を観て、黙々と夜道を歩き、疲れて眠ってまた映画を観る、みたいなしっとり感というか、いい意味での倦怠感に満ちていました!

…とある光景。仲間たちと参加した4〜5名の男女混合グループ。

「あれ、お前どこいくの?」

「観たいショート・ムービーあるから。じゃ、あとで」

これだけ労力を要するイベントです。「騒ぎたいだけ!」とか、不純な動機で動くワカモノが、そうそうたどり着ける場所ではないのかもしれません。あと、あまりアルコールの匂いがしなかったことも、よい雰囲気で過ごせた一因かと。

 

夜明けもすぐそこまで、近づいてきています。

 

現実と幻想のハザマに成立する、映画という表現手段。

現実と幻想のハザマに舞台を設えたような、夜空と交差する森の映画祭

「世界で一番最後の魔法」は、そんなイベントを総括するに相応しい作品でした。

 

恐れていた、「最後はみんなで大合唱」みたいなノリも皆無で、半分以上の方が片付けを始めることもなく、再び眠りに落ちていったような。。

…バスの都合とか、ある程度余裕があったのかも知れません。

私は「混まないうちに」これ幸いと、不眠不休のままクルマで会場をあとにしました。

そんな近距離でもないですが、疲れたらどこかの木陰で仮眠でもしよう、と。

来年、どうしよう?

まず、参加する前提で、今回の反省に基づき行動計画を改めるとすれば、

  • ほんとうに「観たい」作品を3つくらいに絞る。
  • その作品を中心にステージ選択をし、頻繁には移動しないようにする。
  • その結果出会うことになった作品を、ゆったりと楽しむ。
  • 長めのインターバルは、映画視聴よりももっとゆったりとした時間に当てる。(仮眠?)
  • 食事は、移動の合間のどこかでフードエリアに立ち寄り、一度で済ます。
  • ショップは回りたい!ステージもひととおりは回りたい!散策したい!
  • 開催地がどこであろうと、翌朝から夕方までゆっくりとお布団で眠れる環境必須。

…というところでしょうか?

もちろん、今年のカタチがこれまでと同じというわけでも、また、来年も同じというわけでもないとおもいますし、あくまで今年初めて参加してみての感想です。

 

…もしも、のお話ですが、来年は、、愛知県佐久島での開催に、仮になるとしましょう。2017年の会場ですが、離島でしかも名古屋県ということも影響してか、動員数が一時的に落ち込んだ回のようです。

私の「自宅」から近くはないので、宿の確保は必須です。えにしの薄い土地で開催される場合の参加は、熱意と若さ頼りかな?とおもいます。

…幸い私は、東海地方にお友だちが多いです。誰かにこの映画祭の魅力をこんこんと説き、一緒に参加するとともに、翌朝のお布団も提供してもらうのがベストでしょう!

…さて、どのように魅力を伝え説得するか?

  • 深夜の森のなかで、様々なイルミネーションに包まれた空間で映画を観る素晴らしさ!
  • シネコンとかでは観られない、体験できない小さな作品の楽しみ方!
  • それが、日本の映像文化の最先端であることの重要さ!

…これでひとりかふたりくらいは、乗ってくれるのではないかとおもいます。たぶん。

 

ほんとうに、この素敵な体験を共有させてくだすったみなさま、ありがとうございました♪

末永く、夜空と交差する森の映画祭が発展し続けますことを、祈念申し上げます。

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