日曜日にカメラを持って、とあるお寺を訪ねてきました。
何度か訪れてはいるのですが、私の記憶の中のこのお寺は、いつも日曜日の夕暮れの持つ、妙に落ち着いた雰囲気を湛えていて、それを確認したくって、15時前には着くように家を出ました。
山あいの細い道を抜けると田園風景が広がっていて、空はさっきまでとはやはり模様が異なり、ここは「そういう土地」なんだ、と納得させられます。
他に人はいませんでした。…観光地、というわけでもありませんし。私も、自分の中の記憶と照合したくって訪れたので、特に何かを見たいという願いもなく。。
心の高揚みたいな感情はまるでなくって、ただ、とても静謐な時間が流れる。風に満たない緩やかな空気の流れが、重たく地面を這う。その足取りに合わせて歩いていると、一通り境内を巡って、クルマのところに戻ってきてしまいます。
8月は蓮の花が見頃のようで、ひと月先ですが、時間ができたらまた行きたいと思います。