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オシャレ!シャーロック・ホームズの冒険

グラナダTV版ホームズ

NHKで今でも定期的に放送しているのでしょうか?ジェレミー・ブレット主演のシャーロック・ホームズの冒険を、ほぼ毎日就寝前に一話ずつ楽しんでいます♪

数ある「ホームズ」映像作品の中でも、グラナダTV版として知られる本作ですが、グラナダTVは英国最古の民間放送局とのことで、日本でいうと日本テレビに相当するのかも知れません。NHKに相当する英国の国営放送は、BBCですね。

名優ジェレミー・ブレット

私がこの作品を最初に観たのがいつかは定かでありませんが、バスカビル家の犬の回だったことは鮮明に覚えています。

推理小説としての謎解きよりも、その英国調の雰囲気に魅せられ、一気にファンになりました!

…実際私の周りでも一時期、同じくNHKで放送されていた名探偵ポアロとの比較議論が白熱しておりました。純粋なミステリーファンにはポアロの、作品の雰囲気を楽しむ派にはホームズの人気が高かったようにおもいます。

本作でシャーロック・ホームズを演じる英国俳優ジェレミー・ブレットは、それまで「伝説のホームズ俳優」と呼ばれた3人の舞台俳優のいずれをも超えて、最高のホームズとしての評価を得ているとも言われます。

若かりし頃は、オードリー・ヘップバーンとも、「マイ・フェア・レディ」で共演していますね♪

60作ある原作「ホームズ」のうち、41作の映像化を果たしたところで亡くなってしまった(1995年没:享年61歳)ジェレミー・ブレットですが、「60作を撮り終えたら、中国と日本を訪れたい」とも語っていたそうです。

…残念です。。

ビバ!英国紳士♪

そんな思い入れのある作品を、一日の終りの楽しみに鑑賞している贅沢な私ですが、相変わらずの素晴らしい映像美、記憶は曖昧でも結末が想像できるストーリーは既知のこととして、ひとつ小さな発見がありました♪それは、

各回のホームズのファッションを楽しむこと

です!

ハンチング帽にコートを羽織り、パイプをくわえたホームズ像というイメージは強いですが、原作者コナン・ドイルが描いた当時の英国では、ハンチング帽はあくまで郊外で被るもので、街中で着用することはなかったとも言われます。

そういった部分を含め、時代考証から徹底的に拘ったことでも、名作のほまれ高い本作ですが、1作1作ごとのホームズのファッションの差異には、これまで気が付きませんでした。

週一とかで、観ることが多かったせいかも知れません。

 

映像作品、特にアニメーションなどでは、「記号化」の重要性が説かれます。…その結果、オシャレに拘りたいお年頃の女の子に、初回から最終話まで同じ服を着続けさせるという、ある種の虐待のような仕打ちを与えたりもします。

事実ホームズのハンチング帽スタイルも、挿絵作家がホームズというキャラクターを特徴づけるために、意図的にそうしたのでしょう。

 

ところが、です。本作のホームズは、毎回服装が異なるだけでなく、寝起きで頭がボサボサだったり、そもそも寝巻き姿だったり、…使っているパイプさえ、数種類確認できています。加えて各回ごとに虫の居所まで異なるようで、「ツンデレ」とか「猟奇的」とか、単純なキャラ設定では量れない複雑な人間性まで表現されています。

にも関わらず、そのいずれもが、「シャーロック・ホームズ」という人物に説得力を与える演技ぶり!英国紳士さもありなん、というところでしょうか♪

…逆に言うと英国淑女という、英国紳士と比べると、日本語にしてもいまいちしっくり来ないレディたちの地味さ加減も無性に気になります。。おそらく時代考証の結果なのだろうと思いますが、白のドレスがすべからく黄色っぽいのです。

現代の衣類の白色も、実際には蛍光剤による光のマジックだそうですし、女もののファッションの移り変わりの激しさもあるでしょうし、仕方がないこととは思うのですが、とにかく強調したいことは、

英国紳士のファッション素敵すぎる!!

ということです。

先に「街中ではハンチング帽は被らない」と書きましたが、それを鵜呑みにしすぎると華麗に裏切られます♪

たとえば、

「ロンドンから8キロのところにあるお屋敷」

に向かうホームズは、シルクハットとハンチング帽どちらを選ぶか?

そんなTPOもホームズのファッションから推し量ったり。その日最後のお楽しみになっています♪

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